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多発性硬化症 -ゆるふわ系社畜の場合 #2

はい。前回から1ヶ月あけたけどアーカイブする気はあるんじゃいっ…!


【前回までのあらすじ】
医者の滑舌が悪くて聞き取れない!

2014年3月:れっつごー大学病院

「かあつせいこうかしょうね。
 平たく言うとね、まぁ脳の一部が溶けてしまうんですね。」
ラスボスまじでこう言った。
びびりまくった。
後から全然脳が溶けるわけじゃないと知る。平たくしすぎだ!!!

色々説明を聞いてて想像したのは、
脳が加圧されて溶けて、あるべきところより下がってしまう「加圧性降下症」
というわけで診察を終えるとそっこーiPhoneで調べたよ

「かあつせいこうかしょう」

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んもうGoogleまじで優秀!


んで紹介状をいただけることになりまして。
あれって宛名が必要なのね。
問答無用で埼玉県の某大学病院(地の利がアレ)宛てにされそうになりましたが、
前日にオフィス最寄り駅で眺めた地図を思い出した。
「あ!!!!A病院が職場にすごく近いです!!!」
「あーそう。じゃそこも知り合いいるしそっちにするわ」

ラフ!


というわけで人生初の紹介状というものをゲットしたわけです。
再度繰り返しますが、その時には症状は9割方治まっておりました。


出社して、一通り紹介状を自慢して、いざ大学病院へ。

…徒歩3分!!!!


まじで引っ越し当日に何となく地図眺めた自分グッジョブ。
あの瞬間思い出した自分グッジョブオブザイヤー。


大学病院ももちろん神経内科
おそろしく混む。
予約無しは数時間は待ちますって貼り紙してある。
徒歩3分の社畜はさくっとオフィス戻るのでした。


んでちょうどその時あたった先生がそのまま主治医に。
大層頭が悪そうに見えたようで、非常にわかりやすぅく説明していただきました。
溶けるのは脳でなく、中枢神経のまわりを覆っている物質。だから漏電みたくなって体に信号がうまく伝わらなくなる。
MRI撮ると、その病変が白く写る。それが後々硬くなるから硬化症ですって。
わたしのMRI画像ってば脳内4箇所くらい白くうつってた。
その中でも右側にひときわ大きくうつってるところが、今回の左半身のしびれにつながったと。
何もせずに症状がおさまったのは本当に運がいい。
「多発性」なので、次いつ起きるか、何が起きるか、全くわからない。
数ヶ月でまた違った症状が起きる人もいる。そのまま車椅子の人もいる。一生何も起きない人もいる。


ひゃー。


根治はせず、治療は2種類。
・再発して何らかの症状が出たときに、その症状をおさえること
・再発しないように予防すること

とつらつら説明いただきましたが、そもそも論、病名確定のためには、多発する必要があるんです。ので、この時点では正確には、
多発性硬化症の可能性のきわめて高いただの人」
でござんす。


今回は初めてで、症状も軽微でもうないということから、とりあえずまだより深い検査もせず。
今後は数ヶ月おきにMRIを撮っての経過観察ということに。
予防治療もしない。 つまり放置!!!!


人生ゆるふわなわたしにぴったりの病気ですね。


というわけで一通り原因はわかったものの、
そこまで生活に変わりはないまま過ぎ行く2014年なのでした。



つづく!