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難病患者が引越ししたら色々めんどくさかった話

30代突入。
相変わらず社畜のべりこです。

もはや半年前なんだけど、
指定難病医療費助成の対象者が引越ししたらどうなるの?

というのを身を以て経験したので、書き留めておきます。
先に結論を言うと、タイミングが悪くて合計1万円ほど損しました
※あとから確認したら5000円だったけど、考え方は間違ってないと思うので書き残しておきます。
あくまでわたしの場合の記録で、自治体や病院によって差異あると思うので、話半分に聞いといてください
めんどくさいってのはどこでも事実だと思う。
あと今回は別に多発性硬化症に限らず他の難病でもいける話です。

引越の流れ

旧住所の市役所で転出届け提出

その足で隣の建物の保健所に行き、「引っ越しますが何か手続き必要ですか?」と聞くが引越先で申請出せば大丈夫とのこと。旧住所での受給者証は今日までしか使えないと確認。

電車で移動して引越先の区役所(都内)で転入届提出。

難病相談窓口へ行って、「東京都外からの転入」による新規申請書類をその場で書いて提出。

「これで落とされることありますか?」と聞くと、「国でおこなっていることなので、自治体が変わったから落ちることはないです」と言われる。

新しい受給者証は届くのに2ヶ月くらいかかるとのこと。それまでの医療費は一旦立て替え!後日返金!ぎゃー月8万円!


では1万円余計に払うに至った罠3点をお届けします。

罠その1:引っ越しは月末or月初に!!

今回、10月下旬に引っ越して、即住民票移動&医療費助成も引っ越し先で再申請しました。その後同月内にもう1回通院あり。
ちょっと考えたら当たり前なんだけど。引っ越し後の通院は、引っ越し前の自治体の上限とは別カウントなんですね。
わたしの場合月の負担上限額5000円のところ、10月は結局5000×2自治体分で1万えーん。
【べりこは5000円を よけいに はらった】
※あとから領収書見返したら勘違いでした。引越後最初の受診は11月だったので余計には払ってなかったわ。でもうっかりはまりかねない。

罠その2:運悪く管轄の変更

基本的に受給者証は、1年間有効なんですが、わたしが引っ越し当時持ってた受給者証は、有効期間が10/1〜3/31でした。
なぜなら助成の管轄が2018/4/1より市から県に代わるから。
「3月くらいには、自動的に4/1〜9/30有効の受給証を県からお送りしますね」と言われていました。
が!
10月下旬に引っ越し、当時持ってた受給者証をもとに申請した結果、新しい受給者証も当然有効期限が3/1まで!受給者証と共に継続したいなら申請してねの書類が届いちゃったよ!!!そりゃそんな細かいところまで対応してくんないよね!!オーマイ!!!
というわけで、年に1度でいいはずの臨床個人調査票を半年足らずでもう1回書いてもらわなきゃいけない羽目に。
書類を出してもらうにはそれなりにお金がかかるわけで…
【べりこは しょるいに 3240円 はらった】

立て替えた医療費全額は戻らない罠

引越し先に申請を出してから、審査されて新しい受給者証が届くまでは、おおむね2ヶ月かかります。
その間は、資格なしとして、一旦全額(もちろん保険きけば3割だけど)払わなきゃいけません。
ただ、その有効期間は申請日からなので、あとから病院や薬局で書類を書いてもらって、上限を超えていた分の返金を申請することができます。
わたしは毎回病院で診察→薬局で処方というパターンでして、新しい受給者証が届くまでに支払った金額は、
病院→2000円ちょい
薬局→8万円くらい
でした。薬たけぇ。
が、病院はかかった金額を証明する書類を書いてもらうのに2400円くらいかかる……。むしろ赤字になってしまう……しかも即時じゃなくて1ヶ月くらいかかる……
【どううごいても べりこは 2000円を とりもどせない!】
ちなみに薬局は慣れないことにパニックのようでめっちゃ待たされたけれど、数日でサクッと書いてくれました。無料。


そんなこんなでバタバタしましたが、一通り正しい手続きをふんで引越が完了しました。
超疲れました。
都道府県内での引越だとそこまで大変じゃないそうなんだけど、またいじゃうと結構手間です。
転勤族とは結婚したくないなと心から思いました。
ちなみ新しい受給者証届くと同時に返金申請出して3ヶ月近く経ちますが、まだ返ってきてません。これ今更返ってきたら舞い上がってしょーもない消費しそう。



あわせて、その他医療費かかりマンが気になるポイント。
★高額かつ長期※は前の自治体での受信実績もカウントされる?
※その病気に関する医療費が月5万円を超える月が年間6ヶ月以上あると認定される。月あたりの負担上限が軽減される。でかい。
→大丈夫でした!前の自治体の管理票のコピーをぺらっと提出したよ。


もう1点、いまだ納得しきってないメリットもありました。
★難病で福祉手当をもらえる自治体もある。
多くの自治体で「心身障害者福祉手当」という制度があります。自治体から4ヶ月に一度給付をいただける。
障害者手帳を持っている人」へ給付するところが多いですが、一部自治体は「難病医療費助成を受けている人」もその範囲に入ります。
わたしの引越先がまさにそれで、制度自体知らなかったんだけど、転入時にこちらから言う間でもなく「あわせてこちらの書類も提出してくださいね〜」とサラッと言われて手続きしました。
毎月薬代かかっているし、いつ入院にころがるか分からないので、手厚くしていただくのはとってもありがたいんですが、元気に社畜し時折遊んでいる自分が「心身障害者」というくくりにカテゴライズされることが想像以上にダメージきた。いまでも考えるたびにモヤッとします。最終的には身体動かなくなってしかるべきと暗示されているような。
ネガティブになってもしょうがないので、とりあえずメリットとしてブログに記しておく。
メンタル強い人はそれを引越先選びの検討条件のひとつに入れてもいいんじゃないですかね。


ひきつづき元気いっぱいがんばります。